テニミュのライブビューイングのはじまりの頃の話です。
テニミュのファーストシーズンの終盤戦、テニミュは日本全国に公演ツアーを行っていて、各地での公演は大盛況でした。今でもそうですが、東京凱旋公演の大千秋楽は大変な人気で、チケットの応募が1,000人~2000人の劇場に対して約10万人の応募があるという状況でした。
舞台の魅力は、やはり何と言っても「その時、その場所で」というもの。
「同じ時、同じ場所で」を満たす、劇場の席数には限りがあります。せめて、大千秋楽の感動を、「同じ時に」テニミュを応援して下さる方と分かち合いたいとの想いを、映画関係者に相談し、前向きに関係各所と調整して頂き、ライブビューイングは始まったのです。当時、世の中的にも、ライブビューイングというものがまだ始まったばかりで、ミュージシャンのライブが中心でした。
自分自身が地方出身者であり、自分の住んでいるところに、自分の好きなライブや公演が来ないことに、少し寂しい想いをした青春時代を過ごしていたものですから、テニミュでライブビューイングをという話が実現に向けて動き出した時は、興奮したのを覚えています。
テニミュのライブビューイングが、初めて行われた時には、映画館のメイン館である新宿バルト9を全館ジャックするという映画館関係者も気合の入りようでした。
※これは、映画館としてはおそらく初めての快挙であり、その映画関係者は、後で相当怒られたらしいのですが…。(笑)そして、完売の映画館が続出する盛況ぶりでした。
技術の進歩が不可能だったことを可能にしていくのは、素晴らしいことだと思います。
ポップコーン片手に、キャストのアップの表情を、お友達と一緒に、テニミュを大画面で観る。違ったテニミュの魅力が、ここにはあると思います。少しづつ、改善を加え、新たな試みをしながら、テニミュとしては今回で4回目のライブビューイングです。