やあ皆!
第10回、加藤 将の青学観察日記!
今回紹介するメンバーは……
遡る事、1年と4ヶ月と28日。
初めて会ったのは、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs氷帝のゲネプロを観に行った日だった。
TDCホールに入ると帽子を被っている青年がペコっとお辞儀をして来たので、僕もお辞儀を返した。
帽子を被っていたのでリョーマ役の人かな?と思ったけど、
リョーマにしては身長が高い気がしたので、
何役なんだろう?関係者の人かな?と考えながら席を選び座っていたら、
しばらくしてその青年が、同じ列の2つ隣に座りに来た…!
他にもたくさん席があるのにも関わらず、わざわざ近くの席に…!!
そして、彼は落ち着きなくキョロキョロし、髪の毛を両手でファサファサしていた。
その時僕は、『やべー!!変な奴きた~!!』と、
さすがの僕でも少し恐怖を感じました(笑)
僕は人よりも警戒心が強いので、その青年をマークした。
すると髪の毛を両手でファサファサしながら僕の方を見て来た……!!
僕はその日、ジーンズをロールアップしていたんだが、
僕の足元を見てきたその青年は、
自分のジーンズも急にロールアップし始めた……!!!
他にも休憩中に席を立っただけで、突然こっちを見て笑いだしたり。
僕は心の中で、『こいつマジでやべーよ!変な奴すぎるだろ!なんなんだ!めっちゃおもろいやん!!』と思った。
本当に変な人だなとは思ったが、何故か嫌な感じは一切なく、むしろ彼の不思議なオーラに惹かれてしまった。
これが僕と彼とのファーストコンタクトだった。
ちなみに、後から教えてもらったのですが、実はこの時、1つ後ろの列に松村 優が座っていたらしく、僕たちのファーストコンタクトを見ていたらしい。
加藤「なあなあ??の挙動不審感やばかったよなーー!?」
??「俺そんな事してたっけ?でも人見知りだからそれが出たんだと思う。」
優「いや、後ろから見てたけど、2人とも相当怪しかったよ!!」
加藤「俺も!?」
優「うん。2人とも奇妙な行動をしてて、こいつら2人ともやべー奴やと思ったわ!」
これを聞いて僕達は爆笑しました。
今思えば、後ろの席で僕達の行動をずーっと見ている松村 優も相当おかしいと思うけどね。
さて皆様、もうお気づきでしょう。
相当な人見知りで初めて会う人にはだいたい緊張し、人一倍挙動不審になるが、慣れてくると愛くるしい笑顔を見せてくれるこの男ーー!!
加藤 将の青学観察日記、第10回目!
今回紹介する人はこいつだぁっっ!!
名前:牧島 輝 (まきしま ひかる)
血液型:A型
利き手:右(小さい頃は左利きだった)
あだ名:マキシマム、マキちゃん、マキチュウ
特技:絵を描く事、歌う事
趣味:美味しい物を食べに行く、漫画を読む、カラオケ
好きな食べ物:焼肉、ホルモン、天丼、お寿司、カレー(インド、タイ)
嫌いな食べ物:何でも食べられる
きのこたけのこ:たけのこ派だけどお菓子はあまり食べない。レーズンサンドや生チョコが好き。
僕の第一印象は凄まじかったですが、
皆にも輝の第一印象を聞いてみた。
「男らしい」「声が低くてカッコいい」
この意見が多かったな。
あと僕は、初めて海堂になった輝を見た時、凄く…もの凄く!!
原作で読んでいた海堂そのもので感動した!
しかし今回のマキブロ、
どこからどう書けば良いのかわからない。
書きたい事がありすぎる。
でも全部書こうとしたら内容が多すぎて
卒業論文のような長さになる確率100%だ。
よし、まずは僕とマキちゃんの、乾と海堂としての関係性の話を書こう。
僕たちは乾と海堂の関係性を大事にしたくて、最初に2人で考えた決め事があります。
それは、
『プライベートでは仲良くて良いけれど、《乾、海堂》の時は馴れ合いをせず、お互いに厳しく、乾と海堂としての距離感で稽古しよう』
ということ。
六角公演の稽古が始まった時、輝から、
「海堂として初めての本公演だけどテニスのフォームとか分からない。
海堂にとっても大事な試合だから、本気でテニスフォームを教えてくれ!」
と言われた。
僕はテニス経験者だったので、本気で輝にテニスフォームや打ち方を教えた。
「俺もマキちゃんに毎日全力で教えるから、俺の事もしっかり見ててな!後、今後試合があると思うから舞台でのシングルス経験者として、俺に厳しくいっぱいダメ出しして教えてな!」
と約束した。
この日から僕と輝のテニスレッスンが始まった。
海堂のフォームは一見特殊に見えますが、テニスの基礎の動きが出来てないと成立しないんです。
特に輝が苦戦していたのが、テイクバックのひねり。
今は凄くカッコ良いスイングが出来ていますが、
海堂の必殺技スネイクを打つ時に欠かせないこのひねりに、初めは相当苦戦していました。
僕も教えていたら熱くなったり厳しくなってしまったりもしたけど、輝は毎日何度も何度もスイングを見てほしいと、とてもストイックに練習していました。
そこで僕が昔テニスをしていた時にやっていた、タオルでスイングをする練習を勧めました。
タオルで素振りをすると、体全身を使う感覚が身につき、身体のひねりが良くなるんです。
それから輝は家でも毎日タオルを振って練習していたそうです。
数日間で、腕だけでは無く身体全身を使ったスイングが出来ていて、正直驚きました!!
輝は性格も海堂にそっくりで、僕に色々言われてる時は、
『ク、クソォ…』みたいな感じで凄く悔しそうな表情をします(笑)
だけど、次の日見ると凄く上手くなっていて、素直な分、成長速度も物凄く早いんだなと思いました。
僕も乾として海堂に負けていられないなと気合いが入る毎日でした。
この時の、僕が自分が経験してきた事を輝に教えたり、輝に合ったメニューを輝がこなしていく僕達の稽古での関係性が、乾と海堂としての良い役作りに繋がったと思います。
最近の比嘉公演の稽古では、
輝が、不知火役のソノマッシーこと園村将司に、タオルで素振りの練習を勧めていました。
ソノマッシーが毎日真剣にタオルを振る姿を見て、僕達もますますやる気が出ます!
ちなみに、ソノマッシーの練習メニューは、
素振りでフォア100回、バック100回、サーブ50本。
誰かにボールを投げてもらい、走ってキャッチして、打つ方向にボールを投げる。
このメニューをこなす事で、実際にボールを使わないテニミュでも本当にボールがあるように見え、よりリアルにテニスをしているように見えるんです。
ちなみににボールを投げているのは、たっくまの弟こと、新垣役の松井遥己だ。
4人でお互い気づいた事があればアドバイスし合い、毎日切磋琢磨して稽古を進めています。
ダブルス1、4人でいい試合が出来るのが楽しみで楽しみで、毎日が楽しいです(笑)
話は戻り、次はドリライ稽古!
輝と、対戦相手の宍戸・鳳はテニミュでの試合慣れをしていて…
僕だけが舞台上でのラリーが初めてで。
色々わからない事も多く焦って…
一人で見せ方ばかりこだわって、闇雲に稽古していました。
そのとき輝に
「将さん一緒に練習しようよ!俺たちダブルスなんだから!技術面ばっか練習したって一番大切なのは気持ちと気合いだし、俺たちのダブルスの関係性が今は何もないよ!歌ってる時も目合わないし!こんなの嫌だ!!」
と言われた。
ドリライで輝とダブルスが出来ると知った時の喜びも無くして、
1人でずっと…何をやっていたんだ、と思いました。
僕は凄く大切な事を忘れていました。
一番大切なの《気持ち》と《気合い》それを輝が思い出させてくれた!
マキちゃん本当にありがとう!!
そのお陰で本番のステージで海堂の事を信頼し二人で目を合わせながら歌い、俺たちのダブルスが出来ました!
この《気持ち》と《気合い》って言葉は、僕の中ではとても大切なものになりました。
また2人で一緒にステージで乾・海堂として2人で歌いたいな。
そして立海公演、
僕にとって初のシングルスがありました。
六角公演の時にした約束通り、稽古から輝がスパルタでダメ出しをしてくれました!
時には家に泊まりに来てくれて一緒に夜遅くまで歌を練習してくれたり、
芝居の事や乾と海堂の関係性をどうやって見せるかを話し合いました。
そのお陰で乾vs柳のシングルス3では自分の気持ちも入り、気合いMAXで挑む事が出来ました!
もう一度言う!
マキちゃん本当にありがとう!
マキちゃんが海堂で本当に良かったよ!
乾として、海堂が尊敬できる様な乾先輩になるのが目標です。
少し真面目な話が長くなってしまったのでここからは、
皆んな知ってます??マキちゃんのコーナーだ。
そうマキちゃんには可愛い要素が沢山ある。
その中から少しだけ教えちゃいます。
タイトル【マキちゃん予防接種の巻】
これは六角公演の時、稽古場で予防接種をした時の話です。
予防接種の順番は青学、氷帝、六角でした。
青学は1番始めに終わるはずなのに、なぜか列に並ばないマキちゃん。
加藤「マキちゃんまだ終わってなかったん?」
マキ「うん…」
加藤「マキちゃんもしかして注射怖いん?」
マキ「うん…」
加藤「マキちゃんまじか!(笑)一瞬だから全然痛くないよ!」
そして全員が予防接種を終え、ついにマキちゃんの番が回ってきた。
その時すでにマキちゃんは何も喋らず震えていた。
注射を打つ先生に簡単な質問をされている時も、ガクガクして顔が引きつっているマキちゃん(笑)